*-----------------------------------------------------------------* Hyorai_00 *-----------------------------------------------------------------* 絶賛迷走中 世紀の大駄作完成 ついでにいうと処女作だったりする Hukkunのヘタレっぷりと意味不っぷりあふれるZE 予めストーリーを考えてなかった結果がこれだよ! というか登場人物と実際の人物は果てしなく一致しません え?オチ?そんなのねーおwwwwworz *-----------------------------------------------------------------* ///No.00 そんな世界のオハナシ/// お世辞にも透き通っているとは言えない夜空。 空気は明らかに湿っていて遠くでは雷の音。 そんな空の下でそれなりに若そうな紅い竜が飛んでいました。 そこにいるのは氷雷という色々と抜けている雄の竜。 竜とはいえ氷雷はその中では小さな種族です。 それでも下界のミジンコ共からすれば圧倒的な大きさに映るのですが。 氷雷は暇でした。 食事は終わったものの特にやることがあるでもなし。 ミジンコ共はクリスマスを祝っている日。 仲間の竜も同じようにクリスマスを祝ってみている日。 氷雷はソロで遊んでいる者でした。 そんな彼はとりあえず飛んでいるようです。 冷たい風。夜風。そして若干の湿り気。心地よさ。 風を切っていく心地よさは初めて飛んだ日から変わっていません。 今日も氷雷は飛び続けます。ソロですが。 ソロとはいえ別にまだ氷雷は若い竜でしたし、それなりに雌の竜に気に掛けられるような彼です。 ではなぜソロでいるのかと聞けば彼は単に余り相性が良くなかった等と答えます。 実際のところ彼の考えはそんなものでしたし、あながち間違っている訳でもありませんでした。 そして今日も彼は飛び続けています。 いつもなら適当に飛び回って山のねぐらに帰るはずの一日。 しかしそれでは物語が始まるわけも無く、また氷雷が望むわけも無く。 氷雷はある森に降り立ちます。 特に当てもあるわけではなく単に降りたかっただけ。 降り立った場所は少し広い場所。 降りるときには気づきませんでしたが近くにミジンコのテントが張ってありました。 中から雄のミジンコが特に慌てるでもなく、特に驚くでもなく出てきます。 ミジンコ「こんな夜中に飛んで来ましたのはどちら様でしょうかね。」 氷雷「俺を見てお前は驚かないのか?」 ミジンコ「竜がお喋り!これはすごい! ・・・ですが私は竜の方は何かと見慣れております故。」 氷雷「しかし喋ることには驚くというのも変なミジンコだよな。」 ミジンコ「中々に口が悪い竜さんですね、モテませんよ。」 氷雷「大丈夫、モテてはいる。」 ミジンコ「そーなのかー・・・私は摂氏と言う唯の紳士です。以後お見知りおきを」 氷雷「変な名だなお前、まぁ俺は氷雷って言うのだ。」 摂氏「そちらこそ中々の名前をお持ちのようで、まぁ私は寝ることとしますよ。」 氷雷「分かった。じゃあ失礼するよ。」 摂氏「中々人間と喋ってくれる竜はいませんからねぇ、いい経験しましたな。それでは。」 ミジンコはそうしてテントに戻りました。 氷雷も暇は潰せたので飛び立ちます。 変な奴だ。ミジンコの癖に俺を見て驚かないというのはつまらないな。 火でも吐いてみようか等と物騒なアイデアを練りつつも氷雷は風を切ります。 そうして彼はねぐらに戻ることになりました。 そしてまたいつもなら飛び回って終わるだけになるはずの一日。 特に長い年月を置かずに物語は続きます。 氷雷はある湖に降り立ちます。 特に当てもあるわけでもなく単に降りたかっただけ。 降り立った場所は水辺のそば。 降りる途中で気づきましたが明らかにエルフの幼女が湖の前で座っていました。 降り立った氷雷を見ても特に慌てるでも、恐れるでもなく。 ょぅじょ「こんな夜更けに私の前に降り立ったあなたは誰?」 氷雷「・・・君も特に驚かないのか。」 ょぅじょ「何を言ってるのか・・・質問に答えてはくれないの?」 氷雷「氷雷。氷雷って言うよ。中々俺好みの幼女さん。」 ょぅじょ「竜なのに小さな女の子が好きなのってどうかと思うけどね・・・マーゴって言うの。」 氷雷「俺は別にいいんだよ。・・・で何で驚いてくれないの?」 マーゴ「別にそんなものに一々私は驚いたりはしないから。驚いてほしい?」 氷雷「いや別にいいよ、性格も中々俺好みのマーゴさん。」 マーゴ「頭が痛くなってくるよ・・・もう・・・」 氷雷「じゃあ帰るか?話すのは中々に楽しいんだがな。」 マーゴ「まぁ少しは楽しかったよ・・・さようなら変態竜さん。最後に言っておくけどこれでも52歳だからね。」 それでも竜からすれば十二分の幼女はそうしてどこかへ去りました。 氷雷もちょっと満足したので飛び立ちます。 触ってみたかったなぁ・・・イヤッホーゥ。 次には探してみようかどうしようか等と下らないことを考えつつも氷雷は風を切ります。 そうして彼はねぐらに戻ることになりました。 そしてまたいつもなら飛び回って終わるだけになるはずの一日。 特に長い年月を置かずに物語は続きます。 氷雷はある平原に降り立ちます。 特に当てもあるわけでもなく単に降りたかっただけ。 降り立った場所はなだらかな丘陵の中。 もう降り始めた時に気づいていましたがトラ型の獣人がいました。 降り立った氷雷を見て逃げるでもなく、身構えるでもなく。 獣人「また大きいのが沸いてきたね。」 氷雷「・・・またひどい言われようでこのパターンか。」 獣人「僕を襲う気かい?なんか違いそうだけど。」 氷雷「いや単に暇を潰そうとね。ついでに言うけど俺は氷雷。」 獣人「そうか、僕はメルクリウスさ。どうせだったら襲ってきたほうが戦う楽しみもあったんだけどな。」 氷雷「戦えるのか・・・中々に変な奴だな。」 メルクリウス「まぁ見た目そこまででもなさそうだしな、まぁこっちとしてはそもそもお喋りな竜ってのも変だと思うけどね。」 氷雷「うむ・・・前にも言われたがそういうものなのか。」 メルクリウス「そうじゃないのかな。まぁちょうど休憩中だったし話し相手がいてうれしいよ。」 氷雷「俺も話をすることは好きさ。まぁそれでも最近多い気がするんだが。」 メルクリウス「そうなのか、まぁ僕はちょっと乱獲してくるからこれで。」 体から怪しげな蒼い湯気を立てたと思ったら一瞬で遠くまで獣人は走り去って行きました。 氷雷はなんだか少し悲しい気分になりましたが飛び立ちます。 あれはいったい何だったんだろうか。 いまさらながら結構ひどいことを言われたなぁとか思いつつも氷雷は風を切ります。 そうして彼はねぐらに戻ることになりました。 そしてまたいつもなら飛び回って終わるだけになるはずの一日。 特に長い年月を置かずに物語は続きます。 氷雷はある雪原に降り立ちます。 もういい加減狙って降り立ちます。 降り立った場所は一面の雪景色。 最初から気づいていましたがキツネ型の獣人が跳ねていました。 降り立った氷雷を警戒するわけでもなくもうそんな感じで。 キツネさん「また何の御用ですか?」 氷雷「いや見かけたのでなんとなくとね。氷雷っていうのよ。」 キツネさん「おしゃべりが好きな竜って面白いですね、ミーティスですよ。」 氷雷「もうね、結構楽しいと思えるんだよ会話がね。」 ミーティス「面白いですよね・・・私も楽しいと思いますよ。」 氷雷「もうあれだ、この溢れる想いよ貴方に届けってぐらいねうん。」 ミーティス「あはは・・・そうですよね。」 氷雷「うんそう・・・暇を潰すのにはもってこいだと思うんだよね。もう。」 ミーティス「・・・それに楽しいですからね。」 氷雷「そうそう・・・今も俺は楽しいね。」 ミーティス「それは良かったです・・・とりあえず私はもう帰りますね。」 なんだか妙に急いで駆けて行ってしまいました。 氷雷はそれなりに楽しい気分で飛び立ちます。 うん・・・いい感じだった それにしても妙に慌てていた気がするなぁ等と思い起こしつつも氷雷は風を切ります。 そうして彼はねぐらに帰ることになりました。 あるときどこかの場所で4人の紳士と幼女エルフとトラ型の獣人とキツネ型の獣人が顔をあわせました。 一緒に暖を取っていれば氷雷の話題があがります。 1人は『ああ、あの何かと耳に障る彼か。』と言い、 1人は『ああ、あの危ない変態さんね。』と言い、 1人は『ああ、あの弱そうな奴か。』と言い、 1人は『ああ、あの妙に危なそうな竜ね。』と言い・・・。 物は見る目によって違うように映るとは言うものの、 これはまた見事な感想の分かれようでした。 ミジンコも竜も祝ってみるクリスマス。 そんな中今日も氷雷は飛び続けます。 今日も誰かのちょっと違う感想が聞けるかもしれません。 今日は貴方のちょっと違う感想が聞けるのかもしれません。 どこかにあるかもしれない。 そんな世界のオハナシでした。 *-----------------------------------------------------------------* 08/12/27 作成 08/12/28 加筆修正&文章補正 08/12/29 加筆修正&文章補正&設定修正 08/12/30 加筆修正 08/12/31 設定修正 09/01/04 設定修正 *-----------------------------------------------------------------*